当ひかりケアホームは、介護老人保健施設(老健、ともいいます)として、入所サービス・通所リハビリテーション・短期入所の3つのサービスを行っています。
介護老人保健施設とは、簡単に言うと、医療ケアやリハビリが必要な要介護状態の高齢者の方に対して、日常生活のお世話やリハビリを提供し、家庭復帰を目指していただく施設です。
ご利用の対象となるのは、65歳以上で、要介護1~5と認定を受けられた方です。また40歳~64歳の方でも特定疾病と認定された方はご利用になれます。
今回は当施設で行っている3つのサービスを順にご紹介していきます。
1.入所サービス
施設に入所されている方に対して、家庭復帰を目的として日常生活の介護やリハビリを行います。
病院が隣接していますので、医療ケアが必要な方にも、医師の管理のもとで安心して看護や介護を受けていただくことができます。
また理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などのリハビリスタッフが多数おり、家庭復帰に向けて充実した個別リハビリ・グループリハビリを提供しています。
食事や入浴、排せつの介助など日常生活のお世話のほか、生け花やカラオケなどの毎月のレクリエーションと、季節ごとのイベント(お花見、遠足、納涼祭、敬老会、クリスマス会など)も企画し、施設での生活を楽しんでいただけるよう工夫しています。
2.通所リハビリテーション(デイケア)
施設にお越しいただき、食事や入浴、リハビリなどを受けながら、充実した1日を過ごしていただくサービスです。(送迎つき)
日常生活のお世話はもちろん、地域の他の利用者の方と交流しながら、各種レクリエーションや季節の行事を楽しんでいただけます。
また家庭での生活を送るために必要な身体機能の維持・向上に向けて、個別リハビリ・グループリハビリも充実しています。
看護師が常におりますので、体調の面でも安心してお過ごしいただくことができます。
3.短期入所(ショートステイ)
ご家族が何らかの理由で一時的に介護ができない場合に、施設に短期間入所していただくことができます。
日常生活のお世話やリハビリなど、入所サービスと同様のサービスを提供いたします。
以上が当施設で行っているサービスの簡単な内容です。
実際に利用されている方の例
では実際にサービスを利用されている方の一例をご紹介します。
福井市在住のA様(79歳)は平成28年秋頃、脳出血で倒れられ、病院に入院されました。
病院にて治療を受け、目立った後遺症はなかったものの、歩行など日常生活の動作に介助が必要な状態になられました。
このままご自宅へ帰るには、A様も同居する長男様ご家族も不安があり、リハビリをしたいとの思いで当ひかりケアホームに入所。
医師・看護師による医療ケア、管理栄養士による栄養管理のもと、介護士のサポートを受けながら日常生活を送られ、理学療法士と一緒に集中してリハビリに取り組んでおられました。
3ヶ月後、家庭復帰ができるまでに身体機能が回復し、施設の退所が決まりました。
A様の退所が決まった時点で、退所のための準備が始まります。
「退所前カンファレンス」といって、A様ご本人、主介護者である長男様、医師や、A様の施設・在宅生活に関わる専門スタッフが一堂に会して、よりよい家庭生活を送っていただくための話し合いを行います。
ここで、介護士や栄養士、リハビリスタッフなどのさまざまな職種が、それぞれの視点からA様の生活についてサービスの調整をしたり長男様に助言をしたりします。
他にもスタッフがA様のご自宅を訪問し、これから暮らす環境・設備を確認したり、家庭生活の練習としてA様が実際にご自宅に1泊したりなど、入念な準備を重ねますので、A様・ご家族ともに安心して退所していただくことができます。
A様は退所後も、リハビリを続けたい、と当通所リハビリテーションの利用を希望されたため、現在はご自宅で生活を送りながら、週に3日、通所リハビリテーションに通われています。
レクリエーションを楽しんだり、馴染みのリハビリスタッフとリハビリに取り組んだりされています。
また時々は短期入所を利用され、ご家族も介護をお休みする期間を持つことができています。
こうしたさまざまな専門職が連携して、一人の方の施設から在宅生活までをサポートできる点が、当施設の強みです。
担当:ひかりケアホーム
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